《欧亚美术》  犍陀罗艺术 

Gandhara Antiques specialty shop
 

■店舗案内

■ご注文方法

 Column

COLUMN 32


化粧皿の中の神話
 


 (前回からの続き)

 ギリシャ悲劇三大詩人の一人、エウリーピデスの代表作『ヒッポリュトス』の有名なシーンです。義理ならぬ恋の物語です。

中央の椅子に座ってしなだれかかる女性が、義理の息子である王子ヒッポリュト
スへの恋に悩むパエドラ、向かって左側の女性がそれに話しかける侍女で、パエ
ドラの右側の軽快な服装をした男性が、これから狩りに出かけるヒッポリュトス
、さらに、その右側の女性がパエドラからの恋文を彼に渡した乳母。パエドラの
頭上のエーロース(キューピッド)は、今しもパエドラを愛の矢で射て、恋の炎
を燃え上がらせたところでしょう。

 




このシーンは、ギリシャ・ローマ美術でも有名なテーマとしてパターン化してい
ます。下の画像は、イスタンブール考古博物館にある2世紀の「パエドラとヒッ
ポリュトスの石棺」。
 




2世紀の作品で、出土はシリアですが、作風から見て、作られたのは小アジア・
エーゲ海沿岸のヘレニズム都市だと思います。
(解説:起心書房 安元氏)

 


 

 

 Copyright(C) 2005 Eurasian-Art Inc. All Rights Reserved.