《欧亚美术》  犍陀罗艺术 

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COLUMN 27


中国の若者の熱気

 


 先日、所用があって杭州に行った。

泊まったホテルが「新新飯店」という古い小さな宿だった。アール・デコ調で、タイルがすばらしい。部屋にもアール・デコ調のランプが。芥川龍之介も投宿したと 、旅館の古めかしいパンフレットにあった。窓からは西湖が望める。料金も一泊一万二千円ぐらいで安い。ぜひ皆様にもおすすめしたい。

が、フロントのサービスがいまいち。後で知ったのだが、「国営」だそうな。なるほどである。

 



 西湖の周辺がまた美しい。大きなポプラ並木になっていて、湖岸を地方からの観光客が大勢散歩する。
二、三十年前に見られた「みすぼらしさ」が今の中国には全くない。年に二、三回中国に行くが、その都度発展しているのに驚かされる。「恐ろしい」発展ぶりである。中国を訪れる日本人の誰しも感じることであろう。

 


 もう一つ驚かされたのが、今から書こうとしていることである。

私が来るというので、では「ガンダーラ美術」について何かしゃべれ、と。杭州の中国美術学院からの要望であった。私の行く二週間前ぐらいのことである。もちろん大学でしゃべらせていただく、大変光栄なことである。 

 

 日本の建築家隅研吾の設計した中国美術学院民芸博物館は、世界の有名な建築賞プリツカー賞をもらったワン・シュウの設計した大学の中にあることをあとで知った。広い校内、すばらしい校舎が並ぶ。雨が降っていたが、大きい構内を傘なしで歩くのに苦にならずに目的の校舎に着いた。木で造ったすばらしい校舎、木の良い通路が続く。そして大きい階段教室。正直、こちらはビビってしまったのである。「大学でガンダーラについて何か話せ」ということ以外何も聞かされていなかった。この大きい階段教室に次から次に学生が集まってくる。私は二〜三十人の前で話すのだと思っていた。最終的には四百人集まったのではないだろうか。夜の六時半の開始である。夜の講演にこんなに学生が集まる。しかも私がごとき講師に。

(つづく)
 

 


 

 

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